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『私的世界観』

私たちは「親密であること」と「似ていること」とを混同しがちであり、
親密さとは二つの「私的世界観」に統合させてしまうことだと思っている。
〜ハリエット・ラーナーの言葉より〜

私はこの言葉を読んだとき、フッと親友のことを思い出しました。
私の親友は、私とはまるで違う性格で、私は橋を叩かず渡る、おっちょこちょい、
親友は橋を叩いて壊すくらいに慎重な人です。

恋愛についても考え方はまるで違っていて、
彼女は恋愛を勝負と思ってるところがありますし、
私は恋愛をひとつの人間関係と捉えています。

仕事についての考え方もまるで違います。
彼女は仕事は嫌なことなので、お金を貰ってするもの。
私は仕事は好きなこと以外はしたくないので、
好きじゃない仕事は、お金を貰ってもやらない。

結婚観に至っては、彼女は男性に養って貰えないなら、
結婚する価値は無いと思っており、私は結婚ってなぜするんだろう?と、
いまだに疑問を持っている節があります。

こんなに考え方が違う、生き方も違う二人ですが、
もう四半世紀の付き合いがあり、今でも週に1回以上は電話をし仲良くしています。

しかし・・・。男女の関係、特に恋愛や結婚になると、
どうして同じ考え方じゃないと気が済まないのか?と、不思議に思えるんですね。

夫婦間の問題や、恋愛相談をしていると、
「彼の考えと私の考え方が違うので上手くいかない」という相談が一番多いのです。

考え方は違って当たり前なんですよ。と言っても、
「それはわかります!でも、揉める原因なんです。」と答えが返ってくる訳です。

考え方が違うから揉めるのではなく、
考え方の違いを受け入れないから揉めるということに、
相談者の方々は気がついていません。

私がよく書いている「考える」は、
異なる意見や考えを、違う!と反論する為に考えて下さいとは言ってないです。

なぜ、自分と彼の考え方が違うのかを考える事で、
男女の違いに気がつき、それを受け入れる為に考えるのです。

まずは受け入れる気持ちになっていないと、
考えるという行為も結局は無駄になってしまいます。
受け入れるとは、彼や旦那さんの言いなりになる事では決してありません。

彼や旦那さんの考え方や行動が間違いではないとは、
言えませんし、改善するべき事もたくさんあるでしょう。
でも、それを変えられるのはあなたではなく、彼自身の問題なのです。

あなたが変えられるのは自分だけです。
彼や旦那さんが言うこと、する事に口を出さない。
とにかく、まずは受け入れる。
ここからがスタートだと思います。

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