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『恩着せがましさの中の本当の心』

私の知り合いの夫婦の話です。

その夫婦は、結婚したばかりでしたが、
二人で頑張って家を買おうということになりました。

二人で仕事をしていましたが、将来、子供が出来ても良いように、
2LDKのマンションを2700万円ほどで手に入れました。

その時、旦那さんの親は頭金として300万円出してくれたんだそうです。
出してくれると言うのだから、旦那さんは喜びましたが、
奥さんの方は、そんなにして貰って良いのかな?という心境だったそうです。

300万円を出した後、お姑さんはしょっちゅう奥さんに、
「感謝しなさいよ〜。感謝しなさいよ〜。」と言うようになりました。

奥さんは旦那さんの両親に感謝はしていたし、お礼も言っていたし、
時にはおかずを作って持って行ったりしてたのに、
どうしてこんなに恩着せがましいことを言うのだろう?と悩んでいました。

旦那さんに、あなたのお母さん「感謝しろ、感謝しろって言うんだけど、
感謝してないように思ってるのかな?」と相談しても、
旦那さんは「さぁ?どうなんだろうな?」という状態で埒があきません。

それからも、お姑さんは何かしら、お金は出してくれるのですが、
「感謝しないさいよ〜。出してあげたんだから。」と恩着せがましいので、
奥さんは段々とお金をだして貰うのを嫌がるようになりました。

奥さんはお姑さんがお金を出してあげるんだから、
●●をしてよね!という何かの駆け引きに使おうとしているのではないか?
と疑い出したという訳です。

さて、何となくどこにでもある話なんですが、
お姑さんの恩着せがましさはどこから来ているのでしょうか?

これは、この奥さんの感謝が足りないのでも、
旦那さんが親孝行していなのでもないのです。

このお姑さんは、自己無価値観を感じていたのだと思います。
人に恩を売ることで、自分の価値を見出そうとしてる訳です。

他人に認めてもらう事でしか、自分の価値を感じられないこのお姑さんは、
自分の旦那さんとの仲があまり良くなかったこともあったようです。

自分は一生懸命に家計をやり繰りし、パートにも出て働き、
子供も育ててきたのに、夫は自分を認めてくれず、酒ばかり飲んで帰ってくる。
文句を言えば喧嘩になり、手をあげられることもあったそうです。

そして、この若夫婦の旦那さんも、小さい頃から、
「お前のために、こんなに頑張って働いて育てているのだ」という、
恩着せがましく育ってられてしまったので、
自分に価値がないような感じがしてならないそうです。

旦那さんは異常に嫉妬深く、奥さんの携帯をチェックしたりするような人です。

ただ、この奥さんは旦那さんに理解がありますので、
いつも旦那さんの価値を認めてあげる言動を繰り返していく事で、
旦那さんの行動もだんだんと落ち着いてきたという事です。

身近でよく聞くような、こんな話の中にも、人の心理的な作用がたくさん働いています。
何かおかしいな?と思ったら、自分の心の中を整理して、
何が原因で嫌な気持ちになったり、嫌なことに巻き込まれるのかを考えてみましょう。

人間関係は、恋愛の基本中の基本です。
ここをクリアしないと、誰と付き合っても、誰と結婚しても、
本当にしあわせにはなれないと思いますよ。

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