スポンサードリンク

トップイメージ

人間関係の問題はなぜ起きるのか?

 要因はたくさんありますが、人間関係の問題はまず、自分と他人との境界線が曖昧な人ほど起きやすいということが挙げられます。

 他人は他人、自分は自分という境界線が曖昧な為に、他人にたいしての欲求が多くなったり、逆に誰かれ構わず気を使い過ぎてしまったりすることで、疲れ果ててしまうのです。

 他人と自分とは違うんだ!という考えが、しっかりと身についていない人は、他人は自分と同じような考えになるだろうと、勝手に思い込んでしまいます。

 勝手に思い込んだ揚げ句、違う意見だったり、反論されたりすると、裏切られたような気持ちになってしまうのです。

 以下の事例をもとに、問題のある人間関係を分析してみましょう。

ライン

事例【2】 娘VS母親(家族は何でもあり?)

 夫婦間の価値観の違いで、誰にも相談できず一人で悩んでいました。浮気とかの問題ではなかったので、意を決して自分の母に相談したのですが、解決やアドバイスもなく、「アンタも大変だねぇ。」の一言だけでした。

 夫との価値観違いということだけだったので、今はお互いを尊重し合い、結婚した当初のように仲良くなったのですが、以前のこの問題の時に、私の母が夫のことを悪く言っていたのが気になります。自分が相談したのが悪いのですが・・・。

 そして母とは、このことは誰にも言わないで欲しいと口止めをしておいたのですが、私の兄に話をしてしまったらしく、後日、兄から電話がきて、「大丈夫か?母さんから聞いたよ。」というようなことを言われました。

 私はすぐに母に電話をして「どうして言ったの?」と問い質したのですが、母は「家族なんだから良いじゃない。兄ちゃんも心配してたよ。」と言われました。家族だからって、秘密にしてくれと言われたことを暴露するなんて信じられません。

ライン

梓の処方箋

 親子だから、兄弟姉妹だから、血がつながっているんだから、こんな理由で信頼関係は到底結べるものではありません。例え、親子であっても兄弟姉妹であっても、その前に人であることを忘れてはいけません。

 約束を約束として見なさないのが血のつながりではありませんので、事例の場合はしっかりと信頼関係を理解する必要があります。親子だから信頼関係があるのではなく、育ってきた環境や育てた愛情によって、信頼関係は変化しますので、じっくり考えてみましょう。

 親というのは、子供を自分の下の位置に置きたがる人が多いです。自分たちが育ててきたのですから、自分よりも下にみてしまうのは心理的にわかりますが、これは成人前の子供や幼児には当てはまっても、成人して別の家族をもっている子供に対しては当てはまりません。

 例え血がつながっていても、嫌なことを遠慮して伝えなかったり、約束を守らなかったことを放置してくと、益々人間関係にひずみが生まれてしまいます。信頼関係を結ぶどころか、ヒビが入ってしまう事もありますので、血縁関係こそしっかりと充実したものにしましょう。

ライン

解決策

 子供の頃からの躾という名のもとに行われる、親の価値観の植え付けは、現代社会の問題にもなっています。時代は移り変わり、価値観そのものが崩壊していることが多くなってきているからです。かといって、子供の頃にそれが理解できるかというと、難しいところでしょう。ですので、大人になった今だから、考える価値観や人生観を、自分で構築していく必要があります。

 自分の人生を親が肩代わりをして生きてくれる訳ではありません。親は親の生き方があるように、私たちにもそれぞれ生き方があります。自分の生き方をどうするか?をしっかり考え、行動していくことで、親の価値観との違いを理解し合える関係を築くことが出来るようになります。

 先の事例の場合、約束を守らなかった親に対して、厳しく接することが大切です。親だからという甘えは、親の心理的依存を助長してしまいます。約束が守れないなら、二度と相談もしないし、こちらの状況を報告する必要もないことを親に伝えましょう。そして今後は約束は守るよう伝えることも大切です。

 怒って怒鳴ったりする必要はありませんが、私は怒っているということを理解して貰わなければいけません。責めるのではなく、理解して貰うという気持ちで実行して下さい。時には、親なんだから当たり前だという愚行に出る親もいますが、そういう場合は、親が子離れが出来ていない場合もありますので、先に子離れをさせるのが先になります。

ライン

他の事例

MENU

Copyright (C) 2007 梓の『しあわせ』処方箋 All Rights Reserved.