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結婚にまつわる悩み

 結婚したいという悩みから、結婚生活についての悩みなど、結婚にまつわる不安や悩みは、夫婦という単位であるからこそ起こる問題でもあります。子供がいたりすると、さらに複雑化しているようにさえ感じてしまいます。

 結婚したいと思っていても、相手がいなければ事実上結婚はできません。そして妻という立場だから起こる悩みや不安、そして夫婦や子供という相手がいるから、起こる問題も多々あります。

 法律で契約を交わす、結婚というものは、ただの恋愛とは違い、様々な約束事があります。浮気してはいけない、生活費を入れなければいけないなど、結婚は愛情の問題だけではなく、生活ということも踏まえて考えなければなりません。

 結婚しているからこそ起きる問題を、事例をもとに解析してみましょう。他でもよく聞くような出来事が起こっています。同じ問題ではないかもしれませんが、どうやって解決していったら良いのか、検証してみましょう。

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事例【2】 家族の病気で私は結婚できない

 私の弟は27歳でアルコール依存症です。高校を卒業してから、職についたことはなく、毎日お酒ばかり飲み、家族にお金をせびります。お金を渡さないと物を壊したり、母や私に暴力を振るうようなこともあります。入院をさせたのですが、回復の兆しはあるものの、完治しているかはわかりません。父は3年前に亡くなり、今は母と私と弟の3人で暮らしています。

 1年前から付き合っている彼氏から、私の家庭の状況を知りつつも結婚しようと言ってくれ、私も彼と一緒になりたいと思っているのですが、親戚から親不孝呼ばわりされ、会う度に文句を言われます。

 彼が長男なので、婿に来れない事や、彼の実家が他県であるので、いずれ他県に行くのではないかという事や、父親がいないのに、弟の世話を母親一人に任せて嫁に行くなんて!とひどい言われようです。母は、私に幸せになって欲しいから、お嫁に行きなさいと言ってくれるのですが、親戚は「お前の為に無理を言ってるんだ!」と言います。

 親戚は彼の人柄などのことは言いませんので、やはり弟のことが一番の原因のようです。私は弟の病気が治るまで、結婚してはいけないのでしょうか?親戚のいうように親不孝なんでしょうか?周りから言われる事が多過ぎて、一人で判断がつかなくなってきました。

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梓の処方箋

 結婚をするのは当事者の二人ですが、結婚をしたからといって、今まで育ってきた家庭や家族がなくなる訳ではありません。日本では嫁に貰う、婿に貰うなど、人身売買のような言い方をしますが、私はあまり好きな言い方ではありません。他の家と新しい関係を築くことにもなる結婚ですが、決してどちらかの家の人になる訳ではなく、夫婦二人で新しい家族を作り上げるのが結婚だと思います。

 姑、小姑、舅、親戚など、血のつながりがある人たちも含め、関係が増えるのが結婚です。助けたり、助けられたりをしていくのが人間関係です。最初は、信頼関係を結べていない親戚たちとのやり取りで大変なこともあるでしょうが、一番信頼関係を作ってきた夫婦二人が要になって、周りを助けて、そして助けられて生活していくと、これが本来の結婚のあるべき姿のような気がします。

 二人がしあわせならば、周りの人もしあわせになっていきます。二人が不幸ならば、周りの人も不幸になっていきます。しあわせや、不幸は連鎖していきます。親は子供のしあわせを願います。それは、どんな親でも、どんな子供にでも願います。それに応えるのも、親孝行なのではないでしょうか。

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解決策

 事例のように、親戚に反対されるということは、時々あることです。特に本家、分家などの風習をしっかり守られている地域では、珍しい話ではありません。しかし、結婚をするのは当事者の二人です。親戚のために結婚する訳ではないですし、まして家族のために結婚をしないというのもおかしな話です。

 親戚は弟の面倒を、母親や姉に任せることで、俺たちは知らないぞというような態度を取っています。確かに、アルコール依存症というのは、ハッキリとした病気ですし、職に就く事も完治しなければ難しいでしょう。血のつながりがあって、結婚を反対しているのなら、どうしたら全員がしあわせになれるかを考えてくれるはずです。

 ただ、結婚に反対したところで、弟の病気が治る訳ではありませんからね。弟の病気は、病院でしっかり治療するなどの対応をし、姉の彼女はしあわせな結婚をし、母親に孫を見せてあげるのだって、十分親孝行だと思います。もし、姉が結婚することで、母親や弟に問題が起きるなら、旦那さんと二人で解決してあげれば良いです。お母さんには、新しい息子が出来ることになるのですから、力強いと思いますよ。

 親戚の人たちには、しっかりと話をし、私たち家族で決めたことなので、見守って欲しいと言えば良いですし、新しく家族をつくる二人は、母親も弟も手伝って、信頼関係を深めて病気に対応していって欲しいと思います。一人で出来ない結婚だからこそ、できる良いことだがたくさんあると思いますよ。

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